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親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード

eee-life社製の「親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード」が発売されています。私も販売開始直後に購入したのですが、使用する機会もあまりありませんでした。でも、せっかく新しい親指シフトキーボードが出たというのに使わないでいるというのももったいないことだし、使ったのならその経験を共有するのも良いことかと思いました。
この際、少しですが使ってみたので、以下思ったことを書き留めておきます。なお、これはレビューというよりは個人的な感想です。特に感覚に関わる点は個人的な差が大きいものなので、私の書いたことと異なる感じ方をされる方も多いかもしれませんことお断りしておきます。

社会的に重要な新しい専用親指シフトキーボード
このキーボードの最も大事な点は、親指シフトの専用キーボードの新しいモデルとして出てきたことである。親指シフトをよく知っている人なら、このキーボードは実は普通のJISキーボードで、キートップの文字を親指シフトに合わせたものにしただけだ、というのはすぐに分かる。それでも、親指シフト専用キーボードと銘打って製品化したということに大きな意義がある。
それなら、別に普通のキーボードのままでいいじゃないか、という声が聞こえそうだ。どうせタイピングをするときはキートップなど見ないからキートップの文字などどうでもいいなどというアホな議論は放っておいていい。小手先の間に合わせではなく、親指シフト専用キーボードとして世の中に出すというリスクをとった行動をまずはほめたい。なお、当初出荷されたモデルに些細な不具合(キーが少し沈んでいる)があったことに迅速に対応して、代替品を届けた(私もその対象となった)というのは責任ある態度だと思う。
このキーボードは現在amazonでは、2480円+配送料500円となっている。他の親指シフト専用キーボードからすれば大変安い。このため、このキーボードで親指シフトを試してみたいと思う人もいるかもしれない。


使ってみて
このキーボードは前述の通り、中身は基本的には普通のJISキーボードだから、親指シフトで使うには何らかのプログラム(親指シフトエミュレーター)が必要となる。私はJapanist2003の「快速親指シフト」を使った。各種OSでのエミュレータープログラムでも問題なく動くと思う。
キー配列はいわゆるNICOLA-J型である。一番大きな違いは後退(backspace)がデフォルトではNICOLA-F型のようなホームポジション右手小指の右になく、普通のJISキーボードのように最上段の一番右にあることだ。ただし、これは多くのエミュレーターの設定でNICOLA-F型の位置に動かすことができる。私は普段使っているキーボードがNICOLA-F型なので、少し使いにくい気がした。
キーのタッチに関しては、軽いものを選んだとされている。親指シフトユーザーは軽いタッチのキーを好む場合が多いのでこれは合理的だろう。ただ、実際に使ってみてのキータッチは必ずしも気持ちいいというところまではいかない。押し下げるのに少し抵抗があるキーもある感じだ。また、親指シフトキーの大きさや形状、場所も理想的とはいえない。
しかし、親指シフトユーザーのことを理解してその嗜好に合わせて選んできたという心意気は感じられる。ついでに言えば、一部のユーザーがほめているHHKBやRealforceといったキーボードだって、私が触った限りでは親指シフトに特に適しているとは感じられない。まあ、こうしたキーボードは別に親指シフトのことを考えて開発しているわけではないから当然で、これを小手先の間に合わせで親指シフトに合わせようとしてもおのずから限界がある。

総合的にみて
繰り返しになるが、このキーボードのすごいところは、とにかく親指シフトのことを考えた専用製品として出されたことだ。これだけの気合はなかなかない。一方で、私個人が使ってみての感想は、やはりいま一つの感じだ。キーのタッチなどの面で、長時間使うのは少しつらい。現在常用しているFMV-KB232やThumbTouchが使える限りはこのキーボードの出番はないと思う。
これまで使ってきた親指シフトキーボードとの比較でいえば、100点満点中50点というのが率直な感想である。
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人間工学的な親指シフトキーボード

所有しているパソコンの一つにMacBook Proがあります。

この取扱説明書(「Everything Mac, Macのすべて」という名前がついています)を見ていたら、興味深い図を発見しました。
MBP取り扱い説明書


説明には「入力するときや、トラックパッドの使うときは、力を入れすぎないようにしましょう。手や指をリラックスさせてください。親指を手のひらの下に入れないように注意してください。」(強調は筆者)と書かれています。

これは親指シフトについて書かれたものではありません(MacBook Proに本当の親指シフトキーボードモデルが出たら!)。しかし、コンピューターを使う際の人間工学的に重要なポイントを述べています。

親指シフトは親指をフルに活用します。親指は他の指に比べて強いものの、なるべく負担が無いようにすることが望ましいのです。さらに、親指の使い方を間違えると手指の他の部分に悪影響を及ぼします。

ですから親指シフトキーボードはその用途に合ったものを選ぶことが大事です。それを最も簡単に実現するのは専用の親指シフトキーボードなのです。

「ポメラ」で親指シフトが!

株式会社キングジムのデジタルメモ「ポメラ」が親指シフトに対応するというビッグニュースがありました。
http://www.kingjim.co.jp/news/release/detail/_id_16873

ブログやツィッターでも大きな反響がありました。

まだ実際に発売にはなっていないので、詳細は分からないところもあります。親指シフト機としてみると、親指シフトキーの位置や大きさが必ずしも使い易そうでないことなど、私の第一感は少し微妙な感じですが、なにはともあれ富士通以外のメーカーから「親指シフト」という言葉を聞くことだけでも素晴らしいことです。ツイッターでもこれで親指シフトという名前を初めて聞いたという声も結構ありますから、宣伝効果ということでも大きなものがあったのはうれしいことです。

親指シフト以外の機能では、ブルートゥースで接続していろいろな機器の外付けキーボードとして使えるようです。親指シフトが使えるかは不明ですが、ぜひ対応してほしいと思います。

この機器を外付けキーボードとして使うということで、思ったことがあります。それはこの機器は日本語入力プログラムを内蔵しているということです。だから、もしいろいろなハードにつなげたときにこの日本語入力プログラムが使えるならば、ユーザーとのインターフェースはハードだけでなく日本語入力プログラムというソフトウェアのレベルまで統一したものにできることになります。

私はこれまで親指シフトが使える環境は実は広がってきているということを言ってきました。例えば、USB接続の親指シフト専用キーボードはウィンドウズにもマッキントッシュにもリナックスにも同じように使えます。ただ、すべてのOSで使う日本語入力プログラムを揃えることはなかなか難しいところがありました。ジャストシステムのATOKはどのOSにもあるのでそれを使うことはできると思いますが、細かな動作の違いなどはあるかもしれません。

しかし、もしこのポメラのようなものがすべてのOSのコンピューターとつなげるのだったら、親指シフトキーボードというハードウェアだけでなく日本語入力プログラムまでふくめて完全に統一したものにできます。これはヒューマン・インターフェースの考え方としてはとても望ましいものです。

ブルートゥースという統一的なインターフェースを採用することで、人間にも使いやすいものを設計することが可能になったのは興味深いところです。

今回のポメラが実際にこのような動作をするのかは現時点では分かりませんが、少なくともそのような可能性が見えてきたという点で、今回の発表は意義深いものがあります。

(追記)
残念ながら外付けキーボードとして使うときには親指シフトでは使えないようです。いつの日かそうなることを希望します。ヒューマン・インターフェースとしてはそれが自然なのですから。

テーマ : コンピュータ
ジャンル : コンピュータ

親指シフトとピアノの違い

私が持っている親指シフト関係のブログで一番古い「親指シフトウォッチ」の昔の記事を見ていてはたと気がついたことがありました。

その記事というのは
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2008/02/re_203we_love_2_5416.html
なのですが、その中で引用されていた次の文章が目につきました。

このことを、指を多用するプロのピアニストに直接聞いてみたら、よいシフト方法ではないと言っていました。キーボードのシフトに親指を使うと、小指を使うのと違って、手全体がの動きが制限されてし(ま)うために、各指の独立性が損なわれてしまうのだそうです。



ピアノも「キーボード」で、両手のすべての指を使いますから親指シフトと同じように考えられないことはありません。

しかし、親指シフトキーボードとピアノの指の使い方で全く異なるものがあります。それは親指の機能です。

ピアノにおいては、親指は他の指と同様に、どの音を出すかを決める役割を持っています。ですから、親指の運指も正確でなければなりません。他の指と一緒に動かす場合、親指の位置が固定されると使いにくいものとなります。上記の引用にある「手全体の動きが制限されてし(ま)う」とピアニストの方が言うのも当たっています。

しかし、親指シフトにおいては親指は単にシフト(同時打鍵)をするかどうかだけの機能しか持っていません。他の指はどのキーを押すかを決めないといけないので、正確な運指が要求されます。親指はシフトをするかどうかだけを決めればいいので、キーボードの物理的制約(親指シフトキーの範囲)の中で、どこを押しても良いわけです。指がキーに触れる場所も、親指以外は指先ですが、親指シフトにおける親指は指の外側の腹となっています。

こうした違いのために、親指シフトはピアノと同じに論ずることはできないのです。

逆に言うと、親指シフトにおいては、これまで述べたような親指の動きの揺れを許容するようなキーボードが必要になります。具体的には、中央部分に位置し、ある程度の大きさを持った親指シフトキーが使いやすい親指シフトキーボードの必須の条件となります。

これが親指シフトキーボードに求められる条件なのだと私は考えます。専用キーボードはこの条件を満たすための一番の近道なのです。

携帯型親指シフトキーボード・サムタッチ(FAQ)

表参道にある富士通専門店「アクセス」さんのサムタッチのページにFAQがあります。少し前まで「しばらくお待ちください」だったのが、いつのまにか更新されていました。
http://www.saccess.co.jp/oasys/fkb7628.html

その中に次のものがありました。

Macintoshでは使えませんか?
→ トリニティーワークス(有)様の「NicolaK」をお試し下さい。

それと同時にトリニティーワークス(有)へのリンクがありました。これはすばらしいことです。

今回の新しい親指シフト専用キーボードは、製造元が動作を保証しているのはウィンドウズ環境で、しかもJapanistが必要とされています。
しかし、親指シフトを使いたい人は他の環境でも使いたいのです。マッキントッシュでもリナックスでもです。しかし、このような環境での親指シフト使用については、もともと少ない親指シフトの情報がさらに少なくなります。

今回、このような形でマッキントッシュでも使えることを明記したことは親指シフトの普及という点からは大変重要な一歩です。単にハードウェアを売るだけでなく、このような使いこなしの情報も提供することで、親指シフトに対するコミットメントを明確にしたことは、これまで親指シフトの普及に尽力してきたアクセスさんの見識です。
プロフィール

Author:SugitaNobuki
杉田伸樹(ぎっちょん)
親指シフトの普及活動を続けています。
約38年の公務員生活を終え、現在は大学教員です。

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