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「かえうち」を使ってみて思ったこと

親指シフトをさまざまな機器、特に最近のスマートフォンやタブレットなどで使えるようにするためのアダプターである「かえうち」を使ってみました。
実は少し前に買ってあった(同じようなコンセプトのOyaConvも買ってあります(笑))のですが、いろいろ手が回らなくて、今まで設定をしてきませんでした。かえうちは、設定をして使うことが前提のものなので、そのままでは動きません。
最小限の設定(NICOLAのデフォルト)をして、iPad miniにつないで試したところ、とりあえず親指シフトでの入力ができることを確認しました。
https://twitter.com/nobsug/status/1005362132915896320
ともかく動くことを確認した、という程度なので、ここでは同製品のレビューということではなく、この製品を通して、親指シフトについて、考えてみたことを書くことにします。
親指シフトがデフォルトでサポートされていない、という社会的状況の中では、親指シフトを使えるようにするためには、キーボードとコンピューター本体だけではなく、その間に何らかのソフトやハードが必要になってきます。
それはたとえばJapanistやNicolaK Proその他の、コンピューターに組み込むソフトだったり、かえうちやOyaConvのようなキーボードとコンピューター本体の間に入れるアダプターだったり、あるいはキーボードのファームウェア等を改造したりするものとなっています。
このように、さまざまな異なった形の方法があるのですが、私はこれらは「本質的には」同じ考え方で整理できると思っています。それは、コンピューティングの本質的な作業というのが「データを動かす」ということだからです。たとえばキーボードとコンピューターの間の信号のやり取り、コンピューター内部での信号のやり取りなどは、すべて「データを動かす」作業です。その効率性や制約の有無などにより、データを使った作業をどこでやるかは変化します。
親指シフトの例でいえば、コンピューター内のソフトでやるか、アダプターでやるか、キーボード内のファームウェアでやるかは、信号のやり取りの効率性や制約の有無で異なるものの、本質的な違いはありません。
もちろん、実際の世界ではさまざまな制約があるので、それを合わせた最適な構造を考えることは技術的にはきわめて大事ですし、実用的な使いやすさを考えるにあたっては、決定的です。ただ、それは実は本質的なものではないのです。
さて、そのような背景の中で、親指シフトユーザーにとってもっとも大事で本質的な価値とはなんでしょうか。それは、自分の指で触れるものの感触なのです。こうしたユーザーインターフェースの重要性については、和田英一先生がきわめて明確に述べておられます。ユーザーにとって統一的で使いやすいインターフェースは親指シフトユーザーに限らず、本質的に重要な価値なのです。
こうした点から考えると、現在使われているコンピューターにたまたま付いているインターフェースに甘んじたり、似ても似つかないような異なるインターフェースを同じ基準で評価したりすることは間違っていると言わざるを得ないのです。
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新しいポメラが見させてくれた夢

前回の記事の追記で書いたように、新しいポメラを親指シフトの外付けキーボードとして使うことはできないようです。

これを残念だと思ったのは私だけでないようで、ツィッターではバブル崩壊とかお通夜モードといった声も出ています。

まあそこまで言うつもりはないですが、残念な気持ちはたしかにあります。それがどうしてかというのを少し考えてみました。前回の記事にも少し書いたのですが、もう少しそれを拡大して、親指シフトの歴史の中での位置づけ(大げさな)をしてみようと思います。

これは何回も言っているのですが、親指シフトが使えるところはずっと拡大しています。親指シフトが誕生したワープロ専用機の時代はそうではありませんでした。親指シフトを使うことは事実上、富士通のOASYSを使うことでした。これを模式的に示すと以下の通りです。
ワープロ専用機

ここで網がかかっているのが親指シフトを使えるところです。

現在はUSB親指シフト専用キーボードと各種のプログラムを使うとどのOSでも親指シフトを使えるようになりました。ただし、OSごとに日本語入力プログラムは違うため、OSを変えると使い勝手も変わるところがあります。これは次のように表せるでしょう。

現状


網がかかった、親指シフトを使えるところは全部に広がっています。色がついているところはユーザーにとって同じ使い勝手となることを示しています。つまり、親指シフトキーボードというハードウェアは共通に使えますが、共通性はIMEまでは広がっていない(図でいえば色がついていない)ことになります。

それでは新しいポメラがもし、親指シフトでの外付けキーボードとして機能したとするとどうなるでしょう。おそらく、次のようになるでしょう。共通の使い勝手となる部分(色付き)はIMEまでひろがっています。

将来


ヒューマン・インターフェースというものは使う人にとって一貫したものが望ましいと考えられます。一方で、さまざまなプラットフォーム(例えばOS)はそれぞれ得意のものがあるので、いろいろなプラットフォーム上での使い方を知っているとできることが拡大します。

一つのプラットフォームでしかできないことがあれば、そのプラットフォームでの仕事のし方を覚えなければいけません。しかし、プラットフォームによる作法の違いはユーザー・インターフェースの部分にまで影響を及ぼさないようにすることが望ましいのです。

新しいポメラを外付けの親指シフトキーボードとして使うという夢(残念ながら今回は実現していないのですが)の底にはヒューマン・インターフェースというものの本質があるのです。

ハングルでの親指シフト入力

親指シフトを日本語以外で使えないかというのは私の長年のペットプロジェクトです。
http://homepage3.nifty.com/gicchon/sub14.htm

いくつかの言語での応用例がありますが、いずれも理論レベルにとどまっていて実装までは進んでいません。実装のためにはプログラムを作らないといけませんが私にはそのようなスキルはありません。また、いくつかの言語については特許がとられているので、勝手にプログラムを作って発表はできません。

ところが特許には有効期限があります。私の特許法の理解が正しければ、出願から20年が特許法による保護期間なので、それを過ぎると公開された特許を使って実装をしても問題はないはずです。

例えばハングルでの親指シフトの特許は平成3年1月30日が出願日になっています。もう20年経っているわけで、この間、製品として出なかったのは発明者や特許権保持者にとっては残念なことなのでしょうし、親指シフト自体の普及も進まなかった証拠でもあるのも残念です。

しかし、この技術が特許による縛りなしに使えるようになったというのは朗報であるとも言えます。どなたか奇特な方が実装をしてくれないかな・・・などと勝手に妄想しています。

20年経ってもまだ有効な技術であるというのは親指シフトの素晴らしいところです。
プロフィール

SugitaNobuki

Author:SugitaNobuki
杉田伸樹(ぎっちょん)
親指シフトの普及活動を続けています。
約38年の公務員生活を終え、現在は大学教員です。

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