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親指シフトという思想

親指をなくした人に親指シフトキーボードを薦められますか?

変な問いだと思うかもしれません。親指シフトの本質は「親指と他の指の同時打鍵」ですから、不幸にして親指を事故などで失われた方は、例えば失ったのが右の親指だったら「みおのょっ」や「ぜげでじヴ」は打てません。じゃあ、親指シフトキーボードはハンディキャップのある人に対してひどい仕打ちをしているといって非難されるべきでしょうか。

私は必ずしもそうとは思いません。これは単なる私のひいき目や勝手な思いなのかもしれませんが、親指シフトの根底に「人間の持つ能力をスムーズに引き出したい」という思想があると思うからです。ローマ字入力のような「間に合わせ」で済ませたくない、という気持ちが感じられるからです。

親指を失った人のためには、例えば親指キーの代わりにフットペダルを使ってみたらどうか(これは私の思いつきですがピアノを弾くことを考えればそれほど不自然なことではないのではないでしょうか)とか、なんとか残された能力をスムーズかつ効率的に引き出すにはどうしたら良いかを考える気を起こさせてくれるのが親指シフトキーボードです。

キーボードは文字入力をする時の人間とコンピューターのインターフェースの最前線です。だから使いやすく良いものを選ぶことが大事です。これを使いやすいものにしようとする努力をしないでコンピューターの都合や単に主流だというだけの理由で、人に無駄を強いる考え方にぞっとするのは私だけでしょうか。

この記事は「親指シフトという思想」http://homepage3.nifty.com/gicchon/sub16.htmを修正したものです。
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親指シフトという思想

親指をなくした人に親指シフトキーボードを薦められますか?変な問いだと思うかもしれません。親指シフトの本質は「親指と他の指の同時打鍵...

コメント

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やはり使い分けが重要

親指シフトが全ての指が満足に使えることを前提としていることはこの記事のケースの場合弱点ですが、だからこそ親指シフトキーボードにはローマ字入力モードが必ず用意されています。
効率よく打鍵するための親指シフトモードと、より多くのユーザーが利用できるローマ字入力モードが併用されていることで解決されているのだと。
ちなみにフットペダル併用というのは現実的ではないと思います。
ピアノだって一打鍵毎にペダル操作してませんし、できませんし、そもそも思考を妨げにくいメリットがなくなってしまいます。
そんなわけで全ての人に親指シフトを勧めはしませんが、かといってハンディキャップのある人に全員がどこまでも合わせる必要もないというあたりになるかな。

早速お越しいただきありがとうございます

一番最初のコメントです!別に隠していたわけではないのですが、内容は今のところ別のところで書いていたものの焼き直しなので積極的な宣伝はしていませんでした。もちろん、コメント、トラックバックは歓迎です。

さて、この記事の主要なメッセージはヒューマン・インターフェースについてもう少し関心を持って真剣に考えてほしいということで、その意味では親指シフトキーボードの障害者対応についての議論は、記事にも書いてある通り、思いつきのレベルでしかありません。実際にやろうとすればもっといろんなことを考慮しないといけないでしょう。具体的にどうするかは正直言って私の守備範囲を大幅に外れているでしょう。

ヒューマン・インターフェースの重要性をきちんと考えるきっかけとなったのが親指シフトキーボードな訳ですが、実際に使う人の環境に合わせた使いやすいものをどのように選ぶかはいろいろなやり方があるというのはその通りです。

コメント、ありがとうございます。

杉田様。
当方のトラックバックに、わざわざコメントをつけていただいて、ありがとうございます。

論旨は、理解しているつもりです。
実は、誹謗中傷として受け取られたら、マズいなと心配しつつ書いていました。

あのエントリーには、相沢かえでという方からも、コメントをいただきました。
ブログで、色々な入力方式を紹介されています。
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/
ご覧になってみては、いかがでしょうか。

No title

お疲れ様です。

 かつて、富士通内で方式部の面々が「ふつうのキーボードにたどり着くまでの間に、約2年かけて様々な入力方法を検討してきた」という歴史が残っています。
 こういった根本的なところについての研究をしっかりやってきた……というのは、ほかの配列にはない親指シフト(NICOLA)に固有の、とても珍しい研究内容だと思います。
 そういったプロセスを経て、たとえば http://www.ykanda.jp/oasgif/nin-1.jpg のような話につながった……のですが、こういったものは「(親指シフトについて詳しい人でさえも)全員が全部を読んでいるとは限らない」ため、この記事だけを見ると、なかなか意図が伝わりにくいのかもしれません。

 過去の研究と、現在の考察とをうまくリンクさせていくと、「今だからこそ見える、より良い方法」というのが見えてくる……のかもしれません。
 一方で、親指シフトからNICOLAへと「進化」するときに、この記事にあるような「アクセシビリティ対応(たとえば、同時打鍵が出来ない人への対応など)」の観点が、NICOLAからは欠落してしまいました。
 この点に警鐘を鳴らし、「NICOLAにアクセシビリティを取り戻そう!」という方向での研究を行おう……とする場面において、こういった記事には大きな意義があると思います。

No title

顔のない旅行者さん、こちらへようこそ。

私は基本的には誹謗中傷ではない批判を受けることはありがたいことだと思っています。このため、コメントをさせてもらいました。こうしたことに関する私の考え方は別のブログの記事にしてありますのでご興味がありましたらどうぞ。
http://castellano-por-nhk.seesaa.net/article/111582752.html

上記ブログで扱っているような話題、例えば英語の発音などに関しては、デタラメが横行していて、そうしたことを言っている人間とは議論が成り立たないという経験をしています。ですから私も相手を選んで議論をするようにしています。相手にする価値がないものは無視するのが一番です。(すいません、あまり関係ないことでぐだぐだ言って。)

かえでさんは私は前から存じあげて(といってもネットの世界でですが)、何回か議論やコメント、トラックバックをしたことがあります。すぐこちらにもコメントされましたね(笑)。

相沢かえでさん、どうも。

確かにおっしゃられたような知識無しに私の文章だけを見ると「こりゃ何じゃい」ということになるかもしれませんね。そういう意味では、この記事はあまり親切ではないのは確かでしょう。ただ、時々はこういった少しひねった文章を書きたくなるのも私の天の邪鬼から来ているのでご寛恕を。

アクセシビリティの問題は大変難しいと思います。基本的な視点をどこに置くかをまずきちんと定義しないと議論は混迷します。

一つ思ったのは、アクセシビリティを考慮しなくてはいけないのは親指シフトだけではなく他の入力方法でも同様で、その意味で親指シフトだけが問題だということはないし、親指シフトだけがアクセシビリティの解決の責めを負っているということでもないということです。

その上で、アクセシビリティを考えるに当たっても親指シフトを生み出した基本的な思想が一つのヒントになるのではないかというのが私の思いなのです。

No title

 あっ、なるほど……。
 実際に問題が起きそうなのは、「1キーずつの逐次打鍵では、文字入力を満足に行えないものすべて」になりますね。

 JISかなの場合、配列側では何の対策もないのですが、少なくともWindows環境では「固定キー」(小指Shiftキーを5回すばやく押す出るアレです)機能がフォローしてくれるので、この点では何とかなっています……ほかのOSでも、こういう機能は備わっていそうですね。
 ローマ字入力(と、ローマ字系の大部分と、新JISかなと、新JISかな亜種の大部分)については、もともと逐次打鍵だけで入力できる仕組みになってるので、大丈夫ですね。

 ……で、文字キー同時打鍵系と、親指シフト系が「アクセシビリティ」に関する問題を抱えている、と。
 文字キー同時打鍵系はどう処理すればよいのか解らないのですが、親指シフト系では(新JISかなのように)逐次シフトを許容できるようにするか、押すたびにシフトの状態をトグルさせるか、のどちらかを採用するのが近道になると思います。

 特にNICOLAの場合は、「ひとつの解決方法を旧規格には書いていたけど、新規格で記述を外した」だけなので、この点では「動き出せば、すぐに対応できる」のではないかな、という期待があります。
 コンソーシアムに加盟する企業のうち、どこかが動けば、規格表の記述は変えられるはず……なので、加盟企業のうちどこかに「提案」をすればよいのかも、と考えました。
 こういう場合は、それこそ「NICOLAのフォーラム」で案を練って、「サニコン」に提案する、というのが、一番自然なのかもしれません。

 「NICOLAだけを責める」理由はもちろんなくて、「NICOLAが対応することで、みんなが考えるキッカケになる」んだろうな……と。
 #個人的には、「NICOLAという団体が、きちんと機能している」ということを、こういった行動経由で確認してみたいと感じています。

No title

アクセシビリティの問題はかなり難しいし、その解決のためにはもっと研究が必要なのだと思います。少なくとも私は障害があるということの実態に対してまったく無知で、責任ある解決策を提示できる立場にはありません。日本語入力でもローマ字入力さえあれば問題ないと判断する能力もありません。だからこの記事でも「思いつき」としか書けないわけです。

もちろん、アクセシビリティ改善のためのアイデアは多い方が良いわけですが、問題の解決にはそれだけでなく、実際に世の中をどのように動かしていくかということを提示しなければならないわけで、そこまで踏み込んでできないものは「思いつき」にとどまらざるを得ないのでしょう。

素晴らしいです!

そうか! そういう発想をうながしてくれるのも、親指シフトなのですね。思想、文化がこめられたキーボード入力なのですね。

No title

negiさん、ありがとうございます。

少数派は哲学的にならないとやってられません(笑)。親指シフトを使っていて歯がゆいのは、世間が文字入力の問題に対して無関心のように見えることです。親指シフトに対して反対!とでも言ってくれれば、まだ反論のしようもあるのに関心さえ示さないとどうしようもありません。
プロフィール

Author:SugitaNobuki
杉田伸樹(ぎっちょん)
親指シフトの普及活動を続けています。
約38年の公務員生活を終え、現在は大学教員です。

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