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親指シフトの最大公約数

日本語入力コンソーシアムによるNICOLAのJIS化提案 http://nicola.sunicom.co.jp/spec/jisdraft.htm を改めて眺めていて次のようなことを考えました。

それはキー配列に3つの案(J型、F型、A型)を示していることです。これはその当時の議論を反映していると思われます。すなわち「伝統的な」OASYSをベースにしたF型、JISかなキーボードとの親和性を考慮したJ型、英語キーボードとの親和性を考慮したA型という分類が可能です。

規格だから1種類で良いのではないかという考えもあるでしょうが、その当時の環境を考えるとあえて一つにまとめずそれぞれの可能性を示したということで、私は現実的な対応だったと思います。

同時に、3つの案の違いは周辺の記号や制御キーで、文字配列そのものの部分は共通しています。つまり、この部分はNICOLAの本質的な部分で、これが崩れるとNICOLAではなくなってしまうということを意味しています。

このような示し方は、記号や制御キーの配置に関する些細な意見の違いが本質的な部分に影響を及ぼさないようにするという意味でよくできたものだったと思います。

人間はともすれば本質的でない部分の細かな差異が気になり、それを過度に強調するあまり、本質的な部分での共通性を忘れてしまうことがあります。それは生産的でないし、親指シフトのようにメジャーでないものを普及させようとする場合に特に気をつけなければならないことなのです。

新親指シフトキーボード・サムタッチ発売記念プレゼン(笑)

早いもので携帯型親指シフトキーボード・サムタッチが発売になってもう2カ月以上になります。どのくらい売れているかなどは分かりませんが、ブログの記事などを見るとまずまずの滑り出しのようです。これまで親指シフトを取り上げたことがなかったメディアなどで記事を目にすることもあり、これが実際のユーザー増につながれば良いなと思っています。

親指シフトのセールスマン(笑)としても、この機会に何か親指シフトの普及に役立つことをしなければいけないなと思いつつも、できることは限られていて忸怩たる思いです。

それでも何かできないかと、少ない知恵を絞って、親指シフト売り込みのための販促資料(笑)を作ってみました。パワーポイントのスライドで、要点しか書いていないので分かりにくいと思いますが、昔習ったプレゼンの作り方では一つのスライドに入れて良いのは7行までと教わったので、なるべくそれを守るようにしました。ご要望があれば、どこでも説明に行きますが(笑)、まあそんな奇特な人はいないでしょうね。この資料が少なくとも親指シフト普及の妨げにならないことを願っています。





親指シフトキーボードランキング公開!

親指シフト関係で最近の話題といえば、もっぱら今月末~来月初に出荷開始となる新しい携帯型親指シフトキボードFKB7628-801(通称サムタッチ Thumb TouchTM) です。
http://www.fcl.fujitsu.com/release/2010/20100715.html

現在、表参道にある富士通専門店「アクセス」で現物(製品評価機)が展示されていて実際に触れて試すことができます。
http://www.saccess.co.jp/oasys/fkb7628rc.html

私もこれまで2回お邪魔して触れてみました。社長さんもいらっしゃったので、いろいろ話もしました。2回という限られた機会ですが、サムタッチを実際に触れてみられたことは大変良いことでした。このように親指シフトユーザーのための機会を提供しているアクセスさんに感謝します。

サムタッチを実際に使ってみての詳しいレビューは入手してからしたいと思いますが、限られた情報ながら、サムタッチはかなり期待できるという印象を持ちました。そこで、これまで私が使ったことがある親指シフトキーボードのランキングを作ることを思いつきました。これはきわめて私的な印象に基づくもので、キーボードそのものだけでなく、私が実際に使っていたときのハードやソフトの環境にも影響を受けるものなので、他の方の参考にはならないかもしれませんが、新しい専用キーボードができるというそうそうない機会(笑)に免じてご笑覧ください。

100
95Rboard Pro for PC
Rboard Pro for Mac
90FMV-KB232
85FKB7628-801(サムタッチ)
OASYS 30 AFIII
80FMV-KB231
75FMV-KB211
Rboard for Mac
70FKB8579-661
65Rboard for Keitai(RBK-110CIIN)
60
55
50
45JISキーボードのエミュレーション
40

このうち、60以上は「合格」です。

すでに書いた通り、きわめて個人的、主観的なランキングなので根拠など詰めないでください(笑)。

同手シフトとクロスシフト

このところリナックスでの親指シフト入力についていろいろ考えたり実験していました

そうした中で今更ながら気づいたのが、キーボードの数字キーの段については同手シフトでもクロスシフト(異手シフト)でも同じ記号が出てくることです。

親指シフトの本質的な革新はいうまでもなく「親指と他の指との同時打鍵」であると考えます。親指を使うことで一つの文字キーを3通りに活用できるようになったため、文字の配列における自由度が大きく広がりました。

このことから考えると数字キーについて同手シフトとクロスシフトを区別しないのは、ある意味で「もったいない」ことかもしれません。もちろん、数字段のキーについて両者を区別しないのは理由があって、親指シフトキーから遠いために指使いがやや窮屈なのと使う指が微妙に異なる (例えば「6」をどちらの指でタイプするかはひとにより異なる) 可能性があるので、あえて両者を区別しなかったのかもしれません。

数字段の記号をタイプするときに同手シフトとクロスシフトのどちらを使うかというと、私自身は同手シフトを使っています。これが標準なのかどうかは知りません。親指シフトの練習本などを見ると書いてあるかもしれません。

少し細かい話かもしれませんが、同手シフトとクロスシフトのどちらの方が「親指シフトらしい」かを考えてみました。

例えばNECが開発したM式でも親指との同時打鍵を取り入れていますが、クロスシフトだけです。

親指シフトを勧めている古瀬幸広さんは「NICOLA派宣言」の中で、「とくに同時打鍵が素晴らしい。」と述べています。具体的にどこがとは書いていません。私が思うのは、親指シフト(NICOLA)でクロスシフトには原則的に濁音を当てたことで、日本語の持つ音韻的、表記的特徴とクロスシフトという手指の動きをリンクさせたことなのかもしれません。
(注)

詳しいことは人間の生理学の知識がないと分からないのですが、同手シフトとクロスシフトでは技術的にもポイントが違う気がします。すなわち、同手シフトでは、親指と他の指は平行に動くので、キーボードの構造さえきちんとできていれば同時打鍵のタイミングは合わせやすいと考えられます。一方でクロスシフトは、両方の手の指を使うので、キーボードの構造(親指シフトキーと文字キーの位置関係等)については制約条件は少ないものの、両手のタイミングを合わせるのは少し難しい気がします。

こうしたことから私は同手シフトの方がより親指シフトらしいのではないかと思うようになりました。皆さんはどのように感じておられるでしょう。また、親指シフトユーザーの皆さんは数字段の記号を入力する場合、同手シフトとクロスシフトのどちらをお使いでしょうか。

(注)追記です。
ここはよく見るとおかしいですね。古瀬さんが言っているのは「同時打鍵」のことなのでクロスシフトのこととは関係ありません。私の全くの思い違いでした。

親指シフト語録

親指シフトの良さはなかなか説明することが難しいものがあります。それはひとえに親指シフトの目指すところが「快適な日本語入力」だからで、『快適さ』なんて、数値で測れるようなものではないからです。もちろん、快適だから早く打ててスピードも上がるということもあるわけですが、これはあくまでも副次的な効果です。いずれにせよ、説明しにくいのは確かです。

それならばいっそのこと、説明の難しさを逆手にとって、感覚に訴えることで、親指シフトがどういうものかを「感じて」もらおうと考えました。この手段として、親指シフトを使うということは「どういうことなのか」ということについて、親指シフターが書いた言葉を並べてみました。

親指シフトキーボードのユーザーはその普及に熱心な方が多く、それが時々、原理主義者のように見られることがあります。ユーザーのほめる声だけ出すのはますます誤解を受けるようなものだといわれることも覚悟して、ネットで探せる範囲内で集めてみました。書かれている方のバックグラウンドもさまざまです。親指シフトを使うことの醍醐味を皆さんがどのように表現されているか、じっくりと味わって下さい。(敬称略、順不同)

親指シフト(NICOLA)は、「日本語を指でしゃべるキーボード」です。[このコピーは富士通の親指シフト開発部隊によるものです。]

(田之上裕人「親指シフト(NICOLA)をパソコンで使おう」http://homepage1.nifty.com/cura/oya/

私達人間の指というのは、親指と他の四本の指を同時に動かし、物を掴むことができるようになっています。それは人類が猿であった時からの歴史で、手を動かすための脳の構造がそのようになっていると考えられており、このことからも親指シフトにおける親指と他の指との同時打鍵という方法は、私達にとってむしろ自然で、最も無理のない方法であるといえるでしょう。

(日本語入力コンソーシアムhttp://nicola.sunicom.co.jp/thumb2_2.html

親指シフトキーボードは、日本語本来のリズムに合った入力方法で脳と指を動かすだけでなく、かつ、速いのです。これは、母国語の美しさを守るキーボードです。

(姫野カオルコ「親指シフト・キーボードを普及させる会」ホームページ「有識者の意見」http://www.oyayubi-user.gr.jp/YUUSIKISYA/himeno.htm

親指シフトでは、思考を全く妨げない入力ができます。指も疲れず、長文作成も楽々。しかも、超高速連打が可能!! 日本語入力は、断然、親指シフトです。

(Hiroki Maruyama「H.M. Page」http://hmpage.jp/nicola.htm

親指シフトは国力だ

(かないまる「親指シフト応援演説(親指シフトは国力だ)」http://homepage3.nifty.com/kanaimaru/oya/ouen.htm

私が、親指シフトキーボードを愛用する理由は、たった一つです。

己が、文章一一ひいて言えば言葉を考え、それを文字にしようとした時。

その言葉を考える速度に等しいそれで、文章を入力していく事が出来るからです。


(海野懐奈「親指シフトキーボードの普及の為に その2」http://www.lightrap.com/Yozakuradou/oyayubi/oyayubi2.html

「速くまたは沢山打ったりしないから、インクの出にくいボールペンでもかまいません」 ってことは絶対無いな。そういうことだよ。親指シフト全般に言えることだが。

(2ちゃんねる「新・親指シフトキーボード買った?」http://pc.2ch.net/pc/kako/1005/10051/1005185843.htmlの608)

はっきり言って、手先が硬直しそうな冬場でも、JIS仮名入力に比べて楽に文章作成ができるのは、本当に有り難いことです。

(あおちゃん「りんく・・・あっちゃこっちゃ!」http://www.asahi-net.or.jp/~bi3t-aoym/mylink.htm)

この記事は「親指シフト語録」http://homepage3.nifty.com/gicchon/sub13.htmを修正したものです。
プロフィール

SugitaNobuki

Author:SugitaNobuki
杉田伸樹(ぎっちょん)
親指シフトの普及活動を続けています。
約38年の公務員生活を終え、現在は大学教員です。

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